google-site-verification:

ロヒンギャの難民問題、アウン・サン・スーチーの腰は重い

ミャンマーのロヒンギャ問題に対し、国際司法裁判所(ICJ)が、緊急的な措置を講じるよう命令を出しましたが、アウン・サン・スーチーさんは国内で解決する問題であるとし、ロヒンギャの過酷な難民生活は長引きそうです。

世界の裁判所の判断とアウン・サン・スーチーの反応

ロヒンギャ

  • ロヒンギャは、ミャンマーでは「不法移民」とみなされている。
  • イスラム協力機構を代表してガンビアは、ミャンマーのロヒンギャに対する行為はジェノサイドであると、国際司法裁判所(ICJ)に訴えていた。
  • ICJは、ジェノサイドかどうかの判断は見送ったが、ミャンマーに緊急措置を講じるよう勧告を行った。
  • アウン・サン・スーチは国内で解決する問題であるとし、ICJの命令には応じていない。

*青文字で主語を、オレンジ色で動詞を表記しています。

 The International Court of Justice(ICJ) has ordered the Myanmar government to take “all measures within its power” to prevent the persecution of Muslim Rohingyas.

国際司法裁判所(ICJ)が、ミャンマーのイスラム系住民ロヒンギャの迫害防止に向けて、「あらゆる措置」を取るようにミャンマー政府に命じた。

 The Rohingya have not been recognized as *indigenous people under Myanmar’s nationality law, and they are being treated as illegal immigrants.

ロヒンギャはミャンマーの国籍法で土着の民族と認められず、不法移民の扱いを受けている。

 Buddhists in the country, the majority of its population have opposed granting Myanmar citizenship to Rohingyas, as that status would result in Rohingyas’ permanent *residency or *repatriation.

国民の多数を占める仏教徒は、ロヒンギャの定住や機関につながる国籍付与に反対している。

 From 2016 to 2017, a number of people were killed or wounded during mop-up operations against Rohingya armed groups by Myanmar’s national army.
 More than 700,000 people fled into the neighboring county of Bangladesh.

2016年から17年にかけて、ロヒンギャ系武装勢力に対する国軍の掃討作戦で屋数の住民が殺傷され、70万人以上が隣国バングラデシュに逃げ込んだ。

 They are still being forced to *wretchedly live in tents.

今も劣悪なテント生活を強いられている。

  The present situation comes after the West African country of Gambia *filed suit against Myanmar on behalf of Islamic states last year, *citing the Rohingyas’ current situation as a case of suspected genocide, which is banned by an international treaty.

国際条約が禁止する集団殺害(ジェノサイド)の疑いがあるとして、西アフリカのガンビアが昨年、イスラム諸国を代表として、西アフリカのガンビアが昨年、イスラム諸国を代表してミャンマーを提訴していた。

  The ICJ has postponed a decision whether the conditions in question *constituted genocide intended to exterminate a particular people .

国際司法裁は、特定の民族の抹殺を意図した集団殺害だったかどうかの判断は先送りした。

 Meanwhile, the court expressed its view that about 600,000 Rohingyas staying in Myanmar are threatened with genocide, and it ordered the country to implement preventive meaures as emergency steps.

一方で国内にとどまる約60万人のロヒンギャが「集団殺害の危機にある」との認識を示し、緊急的な措置として防止策の実行を命じた。

  The Myanmar government only issued a statement that it should “take note” of the ICJ order, and it has not taken concrete actions.

ミャンマー政府は「留意する」との声明を発表しただけで、具体的な行動をとっていない。

 Appearing at an ICJ public hearing, Aung San Suu Kyi, state counsellor of Myanmar, demanded that the trial of the case be closed, describing the problem as a domestic affair.

ミャンマーのアウン・サン・スーチー国家顧問は、国際司法裁の公聴会に自ら出廷し、国内問題だとして審理打ち切りを求めていた。

 Despite *acknowledging that some soldiers may have used excessive force, she insisted that there was no genocide, saying the case will be appropriately tried *in accordance with domestic laws.

一部の兵士による過度な武力行使の可能性は認めたが、集団殺害はなかったとし、「国内法に従って適切に裁く」と主張する。

The Japan News by The yomiuri Shinbun 2020.2.5 第6面より引用

*迫害する:persecute *土着の:indigenous *居住:residency *帰還:repatriation *劣悪に:wretchedly *訴訟を起こす:file suit *引用する、引証する:cite *構成する:constitute *認める:acknowledge *議会:legislature

社説筆者の意見は…

 Aung San Suu Kyi, state counsellor of Myanmar, has a responsibility to handle the current situation in which hundreds of thousands of people have been driven out of their homes and *persecuted.

ミャンマーのアウン・サン・スーチー国家顧問には、住民数十万人が家を追われ、迫害を受けている現状に対処する責任がある。

 The situation must not be allowed to go unchecked any longer.

これ以上の放置は許されない。

 It is highly disappointing that Suu Kyi, who continued to press for pro-democracy demands under a military regime, has remained unable to take action against a *humanitarian crisis in her country, *bound by the military and public opinion.

軍事政権下で民主化を訴え続けたスー・チー氏が、軍や世論に縛られ、人道危機に手を打てずにいる姿には失望を禁じ得ない。

 Now is the time to urge Suu Kyi to swiftly act on her country’s situation.

今こそ、スー・チー氏に迅速な行動を求めねばならない。

The Japan News by The yomiuri Shinbun 2020.2.5 第6面より引用

*人道危機:humanitarian crisis *縛られる:bound by

僕の感想

イスラエル・パレスチナ問題と似たような話題ですね。

住む場所がない人たちロヒンギャの話題です。

ロヒンギャの人たちは難民としても見てもらえていないとのこと。

ロヒンギャの人たちは、ミャンマー及び周辺国からは「違法な移民」「テロリスト」とみなされているようです。

イスラム教国を代表してガンビアがミャンマーを訴え、国際裁判所は措置命令を出しましたが、アウン・サン・スーチは意に介していないようです。

社説筆者の意見の人が多数を占めると思います。

僕もロヒンギャの人たちが今のままでいいわけがないと思います。

しかし、イスラム教と仏教の宗教的な対立でシンプルなように見えますが、「一晩で解決できる問題ではない」と言っているように、簡単には済まされないお国事情もあるようです。

国連で募金を募っています。

協力される方は女の子の写真をクリック。

ロヒンギャ

UNHCRサイトへ